いつもよりかわいいワンピースを着て、いつもよりかわいい髪型にして、必死に 働いて買った赤いパンプスを履いて彼の元へ向かう。リボーンは何て言ってくれる?

「あ、こんにちは、綱吉。」
「わ!ちゃんいらっしゃい、今日はどうしたの?いつもと違うね。」
「分かる?!リボーンに今日こそ想いを伝えようと思います!」
「うん、がんばって!俺応援するよ、もしフラれたら俺の所に…」
「何言ってるの綱吉、はやくを行かせなよ。」
「雲雀さんこんにちは!」
「やぁ、赤ん坊は何時もの部屋で読書しているよ。」
「ありがとうございます、雲雀さん!では!」

ひらひら手を振ってくれる綱吉さんと雲雀さんに頭を下げ、いつもの部屋へ向か った。一足一足、足を進めていけばだんだんと彼が好きなエッスプレッソの香ばしい香 りが漂ってきた。やがて一つの部屋の前にたどり着いた。 大きく息を吸い緊張をほぐす。気合いをいれてドアをノックした。

「誰だ。」
です。」
「入れ」

ドアを大きく開けると一つのソファーに座り本を読みながらエッスプレッソを飲 んでいる人物がいた。私は読書の邪魔をしないように静かにドアを閉めた。途端 に彼はこちらに目を向けた。一度小さく目を見開き立ち上がりこちらに向かって 来た。なんだか、様子がおかしい。

「リボーン?」
「なかなかかわいいじゃねぇか。」
「!あ、ありがと!(ほめられた)」
「で、今日は何の用だ?」

壁際に立っている私の所まで着てくれた。昨日の夜は何度も告白をする練習をし たのに実際にリボーンの前に立つとドキドキする。あー!相変わらずかっこいい なコノヤロウ!

「話したい、んだけど」
「なんだ?」
「えっと、」
「ん?」
「えっとー…好き、」
「誰が?」
「!り、リボーンが、」
「…俺が、なんだ?」

リボーンは私の顔へと手を伸ばした。綺麗で華奢な手は私の顔の輪郭をなぞり 彼の親指は私の唇へで止まった。わたしの心臓は止まることを知らず鼓動を刻 み続けた。黒曜石のような瞳に吸い込まれそうになる私は誘われるように口を開く。

「すき、リボーンがすき。」
「よくできたな、」

リボーンは小さくリップ音をたてて私にキスをした。







赤いパンプス
(く染まる頬とキスを求めて背伸びするパンプス)









080622

リボーンに胸キュン企画様へ提出します。  メル