歳は少ししか変わらないはずなのに、だんだんと遠くなって行く存在で、 いつか手を伸ばしても届かなくなっているんじゃないかと思うくらい。そ れでも貴方が愛おしくて、



「ランボ!おかえり!」

「ただいま、さん」



シュンとまた頭を垂れたまま帰ってきたランボにおかえりと言えばランボは 嬉しそうな顔で私に飛び付いた。うわ、なんて色気のない声をだしてもラン ボはなんも言わない。他の人にはよく言われるのに…ランボいわく、「 さんが全部すきです」なんだそうだ。恥ずかしい…。



「ちょっとランボ、重たいかも…」

「俺、任務頑張ってきたんです。疲れました。」



さらにぎゅっと抱きしめられ恥ずかしい所かすこし苦しい。腕をランボの頭ま で伸ばしてよく頑張ったねと頭を撫でてあげる。天然パーマの髪はふわふわし ていて撫でると柔らかくて気持ちいい。



「…さんにとって俺はまだ子供ですか?」

「別に?ただ、かわいいなって。」

「俺、かわいいって言われても嬉しくないです。」



抱きしめられる力が小さくなっていってやっと開放されると思っていたが、ラン ボの大きな手が私の腕を掴んだ。



「…ランボ?どうしたの?」

「俺はさんに男として見てもらいたいだけです。」



もしかして、拗ねてる?なんだか拗ねてるランボがまたかわいくて、うれしかった 。私にはもう貴方は一人の男として見てるのに。さて、どう私の思いを伝えようか …ランボの目を見ると真剣な目をしていて、余裕だった私が不覚にもどきりとして しまった。慌てて目を反らそうとしたら頬に手を添えられ無理矢理目線を合わせら れてしまう。



「ラ、ランボ…?」

「俺はもう、子供じゃありません。」



だんだんとランボの顔が近づいてくる。



「い、いやぁ!!」

「ぶッ!!」

「あ」



ランボの行動にびっくりしてつい手を出してしまった。ばちん、と乾いた音が部屋に 響く。やってしまった…ランボは私に打たれた場所を手で押さえながら呆けていた。



「ば、ばか!私がランボを男としてみてるの、知ってるでしょ!?」



しばらく呆けていたランボはいきなり立ち上がり私に抱きついてきた。



「好きですさん」

「私も、好きよ…バカみたいにランボが大好き。」







恋は落下しか知らず
(もっともっと好きになる、この気持ちは止められない)





090210


10年後ランボさんがエロいのは見かけだけだと思う←
絶対付き合うひとは年上のひと!!