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たまたまだ、立ち聞きなんかじゃない。聞いちゃったんだよ。ストー
カーでもない。仕方ないだろ?だいたいあんな所で話してるのがいけ
ないんだよ。
「ハロ、スキ!スキ!」
「やっぱり言った方がいいかな?クリス…」
「うん!だって一緒にいれないの嫌でしょ?」
「そうだけど…ロックオン困らないかな?」
「平気だよ。好きなんでしょ?」
「ハロ、オウエンスル!オウエンスル!」
「…ありがと。ハロ、クリス!頑張るよ!!」
ちょ、何回思い返してもこれって告白だよな…?…だよな!?あーど
うしよう、まさかが俺の事好きだっただなんて…。いや待て、
なに妄想膨らませてんだニール!!冷静になれ!!あいつはマイスタ
ー全員と仲がいい。あのティエリアも、刹那も!!ということは俺に
話があるんじゃなくて、告白の手伝いとかも可能性があるんだろ?そ
んなことになったら、俺…。くそ!ネガティブになるな俺!!大体、
俺は以外とかっこいいはずだ!!……たぶん。よしプラス思考で考え
よう。
→は俺がすき→告白しにくる
…この後なんだよな…ここは一発、俺がかっこ良く、「俺も好きだ」
って言って抱きしめちゃうか?は小さいからな…抱きしめたら
すっぽり収まりそうだな…って違う!!なに乙女座思考回路してんだ俺!!
「あ、ロックオン!」
「うおう!?…か、びっくりさせるなよ…」
「なにか言ってたけど、どうかしたの?」
「(え!?声に出してた!?)いや、なんでもない気にするな…」
「そう?あ、あの…話したい事があるんだ…明日10時にハロと一緒
に来てもらえる?」
「(きた!!)ああ、かまわないぜ」
「ありがとう!!じゃあ明日…」
★★★
あぁ、来てしまった。おかげさまで一睡も寝れなかったぜ…。どうくる
!?
1:俺が好き。……あってほしいぜ…。
2:他のマイスターズの誰かがすき。あってほしくないな…。
3:デートの誘い。…できれば1希望。さて、どうくる…。
「ロックオン?どしたの?」
「うわ!びっくりした、」
「ロックオン、ヘン!ヘン!」
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「ほんとロックオン大丈夫、具合でもわるいの?」
「あぁ平気だ、(かっこわるい!)」
「それならいいけど…」
「あ、そういえば、俺に話ってなんだ?」
「え、えっと、あのね、私…」
ごくり、喉がなった。嫌な汗がでてくる。
「今度、ショッピングに行くの、それでね、」
「(きた、デートの誘いだ!)それで?」
「ハロを連れて行きたいの!」
「……は?」
「だめかな?もちろんハロはロックオンの大切な相棒だってことは知ってる
、けど…連れて行きたいの…私ハロが大好きだし、ハロって地上で役に立つ
でしょう?連れて行っちゃだめかな?」
「あ、あぁ………。」
「ヤッタ!ハロ、トデート!」
呆然とする俺をよそにはハロを抱えて喜んでいる。ありがとうと満面
の笑みで言われていつもならストライクなはずなのに、そんなのお構いなしに
俺は立ち尽くした。
最早告白のみ
(しまった!そっちだったか!)
081101