いつになく平和…なんてものは僕たちにはない。僕たちは戦争を根絶す るため戦っているんだ。ただ今日はミッションプランがない。だから今 度いつここへ帰って来れるかわからないから、気になる本の続きを読ん でいる。だけどそんな小さな平和も廊下の方から叫び声に等しい大きな 声で引き裂かれた。

「あっあれるやぁぁあああああ!!」

自動ドアが勝手に開き声の主が姿を現わした。

「(あ、あれ?キーのロックは…?)ど…どうしたの?。」
「あっあのね!後でね、ロックオンの部屋に行くの!それでね、それで ね!」
「(部屋って、もうロックオンの事は平気なんじゃ…)お、おちついて、 そう僕は逃げないから…ね?」
「う、うんありがとうアレルヤ…だからね、その…二人っきりになった ら、恥ずかしくなって喋られなくなるんじゃないか…って…」
「思って僕に相談しに来たんだね?」
「う、うん!」
「平気じゃない?多分ロックオンがリードしてくれるよ。」
「…そうかな?」
「ロックオンは話し上手でしょ?」
「うん、そうだよね、ありがとうアレルヤ。」
「で、告白はしないの?」
「えっ?!ば、ばか!!なに考えてるのアレルヤ!!」
「痛ッ!!」

ぶたれた…(力強いよ…)



★★★



「まぁ、汚いがそこらへん適当に座ってくれ、紅茶がいいんだったよな?」
「(覚えてくれてたんだ…!)う、うん!」
「ほら、紅茶だ。」
「あ、ありがと。えっと、話って、なに?」
「あーその、なんだ…俺今度いつミッションでいなくなるかわかんないだろ?」
「うん…」
「それでに伝えたくて…」
「へ?なにを…?」
「あー………もうダメだ。嫌だったら抵抗しろよ?」
「え?なに…」

状況を理解していないところにロックオンの優しくて大きな手は私の腕 をつかんでもう片方は頭をつかんだ。徐々に近付いてくる顔になにがど うなっているのかと思っていると唇になにかが触れた。

「き、す?」

唇が離れ、自らの口の微かな隙間からもれたキスの二文字に顔に熱が集 まった。思わず手を唇に触れた場所へ持っていくとクツクツと喉で笑っ ているロックオンがいた。

「顔真っ赤…」
「ぇ、」
「抵抗しないんだな、イエスって受け取るぜ?」



★★★



がロックオンの部屋に行った日から毎日ロックオンについて僕の 所まで報告しにくる#name2#はいなくて、むしろ僕の所に来てはぼーっと している。何があったの?なんてきいたら顔を真っ赤にしてまた打たれた から二回目は聞かなかった。というか、ロックオンもその出来事を独りい じめしたいらしくなにもおしえてくれない…たまたま隣にいた刹那が"今が 旬なんだ…そっとしてやれ"だそうだ。刹那がいつもより大人びてるのはき っとロックオンがなにか吹き込んだせいかもしれない。(今が旬って…)そ うなやんでいるとティエリアに"悩みか?悩みなのか?悩みすぎるとハゲ るぞ。"なんて笑いを堪えられながら言われた。(確実に僕遊ばれてる…)

みんな、僕を一人のけ者にして楽しいかい?









重症、つける薬なし
(僕は憂鬱だよ、ハレルヤ…)






081011