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いつもの日課…だだのなんの変哲もない日常を繰り返していた。
朝いつもと同じ時間に目覚ましが鳴って、目覚ましを止めて二度寝へ取り掛かろうとする途端にチワワの癖にかわいらしさのない愛犬に乗っかられて苦しくなり仕方なく欠伸をしながら制服に着替えて散歩へ出かけるAM04:45。
「ねぇ、マロン。いい加減毎朝私を起こしに来るのやめてくれない?起こすならおにーちゃんを起こして行けば良いじゃない。」
私の言い分をも聞かず愛犬マロンは散歩を満喫する。そんな、AM04:50。
「マロン様、あの…いい加減散歩コース変えましょうぜ」
わたしがいつもと違うコースへ足を進ませてもマロン様はそのままいつも通りの散歩コースへとリードを進ませる。それに引っ張られいつも行く公園の入口を通り過ぎるAM04:55。
「ちょ、マロン!速い!どこ行くの!?」
「あ、」
「孝介!」
マロンの駆けて行った先には同じクラスの孝介がいた。話を聞くと、野球部の朝練があるらしい、だからこんな早くにいたんだ。野球部も大変だ…。私はマロンの世話で大変だけど…。
孝介は屈み、マロンに手をだし、マロンは孝介の手でじゃれた。
「かわいいな、お前んちの犬」
「マロンって言うの」
「へーにそっくり」
「ちょ、どういう意味よ。つか、マロンと私の名前は似てないし!」
「…かわいいとことかさ、本当そっくりだよな。」
マロンを見て笑って言うこいつが憎たらっしく思えた。
だって孝介は私の気持ちも知らないのに…よく言えるよ。
さっきの不意打ちは反則だから、私も言い返すね。
「ねぇ孝介」
「なぁーに」
「私ね、孝介の事…」
好きだよ。
なんてまだ言えないから、せめて、でもと思いこう言ってやった。
「かっこいいと思うよ」
「!…そんなこと、当たり前だろ?」
「は?!自意識過剰ー!!」
「うっせー」
とりあえず君をどう見ているかを伝えてみたよ。
今だ孝介の手でじゃれあってるマロンと早朝の散歩も悪くないね。
AM5:00、
公園噴水前にて
(明日また此処で君にあったら、告白をするよ)
080328